Apexの大会中にチートが付与!?一般ユーザーへの影響はある?
Apexの大会中に選手にチートが付与されるという前代未聞の事件が発生しました。
この記事では事件の経緯や、我々一般ユーザーにも影響があるのかという点についてまとめていきます。
NAのALGS中に事件発生
Genberten選手のハッキング
今回の事件は世界大会への出場権を懸けた、北米での大型大会(ALGS)の決勝戦で発生しました。
チーム「DarkZero」の有名選手である「Genberten」氏が、試合中にハッキングされ、ウォールハック(壁越しに敵が見えるチート)が付与されてしまいます。
ハッキングされた時点で「Genberten」氏はマッチから抜ける判断を行い、「DarkZero」のメンバーは残った2人でその後の試合を戦いました。
inperialhal選手のハッキング
続いて、こちらも有名選手であるチーム「TSM」の「InperialHal」氏が、試合中にハッキングされ、オートエイムが付与されてしまいます。
「InperialHal」氏の場合は、オートエイムが付与された状態で試合を続けた結果、1パーティを倒した時点で運営側がマッチを中断する判断を行いました。
inperialhal選手のBAN
さらに、inperialhal選手のアカウントがBANされるという事態が発生します。
原因は大会中にオートエイムで敵を倒したからだと思われていましたが、なぜかチームメイトの「verhulst」氏までBANされてしまったため、謎を呼んでいました。
これに関しては、後々、ハッキングを行ったハッカーがBAN権限まで触ることができたため、ハッカーによるものだということが判明します。
現在もinperialhal選手のアカウントbanは続いているようで、サブ垢でのプレイを余儀なくされています。
※サブ垢でもプレデター2桁に到達していました。
公式からの声明が発表
声明文翻訳 |
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日曜日、ALGSイベント中にプレイヤーのアカウントがハッキングされました。 ゲームとプレイヤーのセキュリティは当社の最優先事項であるため、この問題に直ちに対処するために大会を一時停止しました。 私たちのチームは、APEX LEGENDSプレイヤーのコミュニティを保護し、すべての人に安全な体験を提供するために、階層化された一連のアップデートの最初のものを導入しました。 お待ちいただいてありがとうございます。 |
大会後にApexの開発元である「Respawn」は、公式Twitterで上記の内容のツイートを行いました。
要約すると、大会中にプレイヤーがハッキングされる事態が発生したため、大会を一時的に中止しました。
また、プレイヤーを保護するために、ハッキングに対する対策を行ったアップデートを導入したとのことです。
ALGSの延期
この事件により、ALGSのNAリージョンファイナルは、延期を余儀なくされることとなりました。
現段階では再開催の目途は立っておらず、今後開催が予定されている世界大会の延期にもつながりかねない事態となっています。
一般ユーザーへの影響は?
一般ユーザーへの影響はない
結論からまとめると、我々一般ユーザーへの影響はなく、ゲームをプレイしている最中にチートが付与されたり、アカウントがハッキングされるといった事態にはなりません。
そのため、これまで通りゲームをプレイして問題ありません。
これは後に行われた、今回のハッキングを実行したハッカーの「Destroyer2009」にインタビューを行った内容から判明しています。
ハッカーへのインタビュー記事
引用元 https://techcrunch.com/2024/03/20/apex-legends-hacker-said-he-hacked-tournament-games-for-fun/
アメリカでIT系やwebに関するニュースをまとめているブログサイトの「TechCrunch」が、ハッカーの「Destroyer2009」氏との接触に成功し、インタビューを行っています。
インタビューでは、Destroyer2009が次のような内容を語っています。
インタビュー内容を一部抜粋
・ただ楽しむために行った
・自分が悪用したApexの脆弱性を開発者に強制的に修正させることが目的
・すべてにパッチが完全に当てられ、すべてが正常に戻るまでは、詳細には触れたくない
・2人のプレイヤーのコンピュータを直接ハッキングしたわけではなく、Apexプロセス以外は触ったことが無い
・開発会社のRespawnや発売元であるEAが、セキュリティ上の欠陥を報告したハッカーや研究者に金銭的に報奨金を与えるバグ報奨金プログラムを提供していないために行った
・今回のハッキングはプレイヤーにとって完全に無害な方法でそのようなエクスプロイトを使用する人は多くない
・GenburtenやImperialHalを今回の標的にしたのは「いい人たちだから」
まとめ
大会中にハッキングされて選手にチートが付与されるというのは、Apexに限らず、eスポーツ界隈において歴史に残る大事件でしょう。
ハッキングを実行したハッカーは、開発会社のRespawnや発売元のEAがセキュリティの欠陥を発見したハッカーに報酬を与えるシステムを行っていなかったことにも不満があったようです。
今回ハッキングされた2人は、既に名の知れた強豪プレイヤーであったため、自らの手でキャリアを終わらせるようなチート使用を行うはずがなく、誰もがそれを疑わないプレイヤーでした。
これがもし、一般ユーザーや無名プレイヤーに起これば、ハッキングではなく、本当にチートを使ったのではないかと疑われてしまうことになります。
このような点からも、ハッカーの目的がApex運営にチートなどへの脆弱性を知らしめるためだったというのが分かります。
現在Apexではシーズン20が始まっており、それに伴って調整されたランクシステムや、参加レベルの調整も相まって、チートを使うプレイヤーが大量発生している状態にあります。
ハッキング自体が許されない行為ではありますが、これを機にApexの脆弱性が見直され、チートやハッキング対策が進んでいくことを願っています。
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